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ガイド · イヤホン紛失

無くしたイヤホンは、鳴らせるかどうかで探し方が変わる

· 執筆: Rowan Ellis

白背景の出品画像。黒い卵型の充電ケースの前面に白い数字で100と光り、右に黒い小さなイヤホンが2つ浮いている。右上では指先でイヤホンを1つつまみ、指と比べた大きさを見せている

イヤホンを無くしたときは、床を探し始める前に、その機種が呼び出し音を鳴らせるかどうかを先に確かめたほうが早い。鳴らせない機種なら、目と手で探す以外の近道はなく、探す順番そのものを変える必要がある。EARSOLEのSeries 161と162は、どちらも商品ページに位置を記録する機能の記載がなく、161の出品画像には「No power off alarm」「No Low battery alarm」という英語のアイコンが並んでいる。

イヤホンを無くしたら、場所を三つに分ける

ワイヤレスイヤホンをなくしたと気づいた時点で、状況は「家の中」「道や公園など屋外」「駅・車内・店舗など人の管理下」の三つに分かれる。分ける理由は探し方の違いではなく、誰が先に拾うかの違いだ。家の中なら拾う人はいないので、時間をかけても状況は悪くならない。屋外は誰も拾わないまま雨と車に晒される。管理下の場所は、自分が探すより届出のほうが戻る経路になる。

この三つを混ぜたまま動くと、駅で落としたのに部屋のソファをめくる、といった無駄が出る。最後に耳から外した記憶と、最後に音が鳴っていた記憶は別物なので、まず「音がいつ切れたか」を思い出すところから始めたい。

無くした場所 先にやること この場では期待できないこと
家の中 手元にある側をケースに戻し、スマホのBluetooth設定で接続が生きているか見る 地図に位置は出ない。呼び出し音の記載もない
道・公園など屋外 通った経路を逆にたどり、落ちた時刻の見当をつける 電波の届く範囲を外れると、どのアプリでも映らない
駅・車内・店舗 その場の係員に申し出て、警察にも遺失届を出す 自分で探し回る時間は、ほぼ成果につながらない

家の中を詰める順番と、スマホでできること

ワイヤレスイヤホンを家の中でなくした場合、探す範囲は有限なので、あとは順番の問題になる。次の順に進めると、電池を無駄に減らさずに済む。

  1. 手元に残っている側を充電ケースに戻し、ふたを閉じる。探している間に片方だけ再生が続くのを止める。2機種とも1回の充電で4時間再生と書かれているので、耳から落ちたまま鳴り続けていれば、その4時間の中で電池は尽きる。
  2. スマホのBluetooth設定を開き、接続が残っているかを見る。つながっているなら、イヤホンは電波の届く範囲にあって、電池もまだある。切れているなら、範囲の外か、電池切れか、すでにケースの中かのどれかだ。
  3. 接続が残っているうちに、音量を上げた状態で音楽を流したまま部屋を歩く。ソファ、ベッド、机の下と、区画を決めて一往復ずつ動く。
  4. 布と布の隙間から先に見る。ソファの座面の継ぎ目、掛け布団と敷きパッドの間、洗濯かご、脱いだ服のポケット、玄関マットの縁。片側0.08オンス(約2.3g)と書かれた本体は、落ちても音がせず、布の上では転がらずにその場で止まる。
  5. 掃除機は最後にする。吸い込んでからでは、見つかっても壊れている。
Series 161の販促グラフィック。英語の見出しSuper Mini Zero Pressure for Side Sleepers、ベッドで横向きに眠る人物、左上に耳の断面の丸い切り抜きとTiny, Pain-Freeの注記、下部にNo power off alarm・No Low battery alarm・Prevent accidental touchの3つのアイコンと英語表記
Series 161の出品画像。供給元が作った販促グラフィックで、眠っている場面はイメージ、当店が撮影した装着写真ではない。下段の「No power off alarm」「No Low battery alarm」は供給元側の表記だが、本体から音が出る場面が少ないという点では、探すときの前提として読める。

地図に出せるのは、登録された機器だけ

ワイヤレスイヤホンの探し方として最初に思いつくのが、スマホの探索機能で地図に出す方法だ。ただしこれは、どの機種でも使えるものではない。Appleは、この機能を有効にすると自社のデバイスや持ち物を探せるようにしておける、「探す」ネットワークに対応したほかのアクセサリも追加できる、と案内している。裏を返すと、対応として登録されていない機器は一覧に出てこない。

Android側も同じ構造で、Googleのヘルプは、ファストペアリングでアクセサリーを接続すると、そのアクセサリーをFind Hubに追加するよう促すメッセージが表示される、と書いている。つまり登録が先にあり、そのうえで地図に出る。EARSOLEのSeries 161と162の商品ページには、この種のネットワークへの対応も、専用アプリも記載がない。地図で位置を追う方法は、この2機種では最初から選択肢に入らない。

残る手段が、Bluetoothの電波の強さを数値やバーで表示するアプリで、近づくほど強くなるのを頼りに絞り込むやり方だ。ただし前提が二つある。イヤホンの電池が残っていること、そして電波が届く範囲、つまり数メートルから十数メートルの中に自分がいること。範囲の外に落ちていれば、アプリの画面には何も出ない。屋外で使えないのはこのためで、屋外はアプリではなく経路の記憶で探す作業になる。

駅や車内で落としたときは、探すより先に届出

落とした場所が駅の構内や車内なら、まず駅係員に申し出る。鉄道会社側の受付と、警察への遺失届は別の窓口なので、両方に出しておいたほうが照合の機会は増える。警視庁は、最寄りの警察署または交番等へ来て落とし物をした届出をしてください、と案内しており、遺失した物件に含まれる現金が100万円未満であれば「警視庁行政手続オンライン」から届出を提出できるとも書いている。届いているかどうかは、落とし物の種類や場所、月日から検索できる仕組みがある。

急ぐ理由は保管期間にある。警視庁は、警察が落とし物を受理してから3か月しか保管できず、期間を過ぎると拾得者へ引渡、個人情報物件については廃棄、または東京都に帰属することになる、と説明している。黒くて小さいイヤホンは、そもそも拾われても落とし物として届けられにくい。届出は落とした当日に出しておくのが現実的だ。

届出のときに効くのは、色と型番、そして充電ケースの有無を先にメモしておくことだ。イヤホンを片方無くした場合はとくに、片側だけでは特徴が乏しく、照合が難しくなる。左右どちらか、本体の色、ケースの色と形まで書けると差がつく。

片方だけ買えるのか

機種による、というのが正確な答えになる。片側だけの購入や補充を受け付けているメーカーはあるが、対応は機種ごとに決まっていて、対応していない機種のほうが多い。ワイヤレスイヤホンを片方無くしたときの最短の確認先は、その機種の販売元に片側だけの取り扱いがあるかを直接聞くことで、ここが空振りなら一組買い直す前提に切り替わる。

EARSOLEの2機種については、商品ページのバリエーションが一つだけで、左右をばらして買う選択肢は載っていない。片方を無くした場合、当店で買えるのはもう一組になる。片耳だけで使い続けられるかどうかについても、両機種とも商品ページに記載がないため、残った側をそのまま使えるかは掲載仕様からは判断できない。

買い直す場合の価格は、Series 161(Bluetooth 5.4と記載、シャンパンゴールドの卵型ケース)もSeries 162(Bluetooth 5.3と記載、黒の卵型ケース)も執筆時点で$14.99。1ドル155円で機械的に換算すると約2,300円で、100円ショップの1,100円クラスと、国内で買える3,000〜5,000円のコスパ帯の中間にあたる。表示はUSDなので、円建ての請求額は決済時のレートと送料で動くうえ、発送は海外からになる。技適マークについても2機種とも記載がないので、国内で使う無線機器として気にする欄は空いたままだ。ほかの形も含めて見直すなら普段使いのワイヤレスイヤホン一覧から、円での支払額を確かめながら比べるならストアから辿れる。

次に無くさないために、買う前と使う前に決まること

紛失の対策は、無くしてから考えるものがほとんど残っていない。効くのは買う前と、使い始めの習慣のほうだ。

ひとつ目は大きさと色。161と162はどちらも片側0.08オンス(約2.3g)と書かれた低背の形で、耳から落ちたときにつまむ突起がない。161はシャンパンゴールドとクリーム色、162は黒で、夜道でも部屋の隙間でも、黒いほうが見つけにくい。小さくて軽いことは装着の快適さと引き換えの条件であって、無くしにくさとは逆を向いている。

ふたつ目はイヤーピースのサイズ。合っていないと歩いているうちに緩み、気づかないまま抜ける。161の出品画像にはイヤーピースが2サイズ写っており、届いたら両方を試して、階段の上り下りで緩まないほうを残しておきたい。

三つ目は充電ケースの置き場所だ。ズボンの前ポケットに入れたケースは、座ったときと自転車を降りたときに落ちる。カラビナ付きのカバーに入れてバッグの外側に留めるだけでも、落ちる経路が一つ減る。そして最後は習慣で、片方だけ手に持ったまま移動しない、という一つの決めごとが効く。外したらケースに戻す、を先に固定しておくと、そもそも落ちる機会が減る。接続の切れやすさや装着の緩みについては、記事一覧の他の回でも扱っている。

Series 162の販促グラフィック。英語の見出しSuper Mini and Ultra-Lightweightと副題Secure Fit Comfortable for Side Sleepers All Night Wear、白いベッドで横向きに眠る人物の耳に黒い小さなイヤホンが1つ入っている。左下の丸い切り抜きでは白い羽根の上に同じイヤホンが載り、Only 0.08ozと書かれている
Series 162の出品画像。供給元が作った販促グラフィックで、眠っている場面はイメージであり、当店が撮影した装着写真ではない。左下の「Only 0.08oz」も供給元側の表記で、当店が量った重さではない。羽根に載る大きさは、落ちたときに音がしない大きさでもある。

無くしたあとに迷いやすい三点

充電ケースごと無くしたら、中のイヤホンも探せませんか

探せません。2機種とも、ケース側に通信機能があるという記載はなく、掲載されている役割は充電と収納、そして残量を示すLED表示までです。ケースに入っているイヤホンは電源が入っていない状態なので、Bluetoothの電波を手がかりにする方法も使えません。この場合は探す作業を早めに切り上げ、届出のほうに時間を回したほうが確実です。

無くした片方が誰かに拾われて、勝手に使われることはありますか

2機種の商品ページには、片側だけを別の機器にペアリングし直せるかどうかの記載がありません。そのため、拾われた側がどう扱えるかは掲載仕様からは判断できず、断定はできません。現実的なのは、戻らない前提で手元の片方をどうするかを先に決めることで、写真や購入履歴など、自分のものだと示せる材料を届出のときに揃えておくほうが役に立ちます。

探すのを何日であきらめるべきですか

家の中なら期限はありませんが、屋外と駅では3か月が区切りになります。警視庁は、警察が受理してから3か月しか保管できず、その後は拾得者へ引渡、個人情報物件については廃棄、または東京都に帰属すると説明しています。裏を返せば、届出を出しておけばその3か月は照合の機会が残るということなので、当日に出しておくのが得です。

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