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ガイド · ワイヤレスイヤホン

用途と価格帯で決める、ワイヤレスイヤホンの絞り込み方

· 執筆: Rowan Ellis

白いEARSOLEのイヤホン本体2つと、黒いラインの入った白い充電ケース。白背景の商品写真

ワイヤレスイヤホンは、通勤・在宅ワーク・運動・就寝のどれに一番長く使うかを先に決めてしまうと、候補が一気に減る。用途ごとに効いてくる仕様が違うからだ。実際、EARSOLEの3機種のうち標準的な等級表記で防水性能が書かれているのは1機種だけで、この一点だけで運動用途の候補はほぼ決まる。

日本の価格帯のどこに置いて考えるか

国内で手に入るこの種の製品は、1,000円台の実用品から、3,000〜5,000円あたりのコスパ帯、10,000円前後の中級機、30,000円を超える上位機まで幅が広い。EARSOLEの3機種は執筆時点の表示価格で$25.99・$27.99・$37.99。1ドル155円で換算すると、それぞれ約4,000円・約4,300円・約5,900円になる。つまりコスパ帯の中〜上、中級機に届く手前という位置づけだ。表示はUSDなので、実際の円換算額は決済時のレートで動く。

この帯で現実的に期待できるのは、安定した接続、通話マイク側の処理、タッチ操作、USB-C充電あたりまで。逆に、LDACのような高ビットレートのコーデックや装着検出といった機能は、3機種の掲載仕様のどこにも書かれていない。書かれていない機能を価格から推測しないことが、この価格帯では一番効く。

もうひとつ、耳に届く騒音そのものを打ち消すANCについても、3機種の掲載仕様には記載がない。商品名に「Noise Cancelling」と入っている機種を含めて、説明文が述べているのは通話時のマイク側の処理であるENCだ。ここは名前で判断すると外す。

用途別に見る、ワイヤレスイヤホンの分かれ目

ワイヤレスイヤホンのおすすめを1機種だけ挙げるのが難しいのは、用途が変わると見るべき仕様の欄が入れ替わるからだ。以下は、日本で多い4つの使い方それぞれで、商品ページのどこを読むかという話になる。

通勤・移動が中心なら

電車内で使うなら、まず接続の安定と遮音の作られ方を見る。3機種のうちBluetooth 5.4と明記されているのは2機種で、Spatial Audioの掲載仕様には接続のバージョンが書かれていない。遮音についてはANCの記載がないので、静かさはイヤーピースの物理的な密閉から来る。つまりカナル型の2機種のほうが、セミインイヤーのSpatial Audioより外の音は入りにくい構造ということになる。

もう一点、2台同時待ち受けのマルチポイントは3機種とも記載がない。Noise Cancelling True Wireless Earbudsの説明文には「複数機器に対応」「自動ペアリング」とあるが、これは2台に同時接続できるという意味では書かれていない。会社PCとスマホを行き来したい人は、この欄が空白であることを織り込んで選ぶ必要がある。

淡いパープルのイヤホン本体2つと同色の充電ケース。ケース前面の黒い画面に「100」の数字と、LとRの文字が付いたバッテリー表示が出ている。白背景
Noise Cancelling True Wireless Earbudsの商品ページ掲載写真。ケース前面の表示に数字とL・R個別のバッテリー目盛りが出ている。掲載されている本体色はこの淡いパープルで、商品ページに色展開の記載はない。

在宅ワークと通話が中心なら

通話では「相手の声が聞こえること」と「自分の声がきれいに届くこと」は別の話で、後者に効くのがENCとCVCだ。Cloud Whiteは掲載仕様にENCとCVC音声処理の両方が並び、Noise Cancellingは通話時のENCが書かれている。Spatial Audioには騒音処理に関する記載自体がない。

会議が続く日は電池の欄も見ておきたい。単体6〜8時間、ケース込みで最大30時間と再生時間が数字で書かれているのはNoise Cancellingだけで、残り2機種は再生時間もmAhも掲載仕様に出てこない。数字が書かれていないものを「同じくらい持つはず」と読み替えないほうがいい。残量を目で確認する手段は2機種にある。Noise CancellingはケースのLED表示がケースとイヤホン本体の残量を示すと説明文にあり、Spatial Audio Wireless Earbudsは仕様表の項目としてケース残量のパーセント表示と左右個別の表示を挙げている。説明文の一文ではなく仕様表の欄になっているぶん、後者のほうが記載としては具体的だ。

透明なふたの充電ケース3台。シャンパンゴールド、シルバーホワイト、グロッシーブラックの3色で、いずれも前面に残量のパーセント表示とLとRのバッテリー表示が出ている。白背景
Spatial Audio Wireless Earbudsの商品ページ掲載写真。商品ページが挙げる3つの仕上げと、透明ふた・前面のパーセント表示・左右個別の表示が確認できる。

運動で使うなら

ここが3機種で一番はっきり分かれる。防水等級が標準的な書式で明記されているのはCloud White Bluetooth 5.4 Wireless EarbudsのIPX5だけで、商品ページは汗と軽い水しぶきが対象、シャワーと水泳は対象外とはっきり書いている。注意:IPX5は浸水を守る等級ではないので、湯気や石けんのかかる場所には持ち込まない。

Noise Cancellingの説明文には「IP7」という表記が出てくるが、これはIPX7やIP67のような標準的な等級表記の形になっていない。等級として当てにせず、汗を前提にするなら書式の整った記載がある機種を選ぶほうが安全だ。Spatial Audioは商品ページ自身が「防水等級の記載なし」と明示していて、これは曖昧にされているより判断しやすい。

白いイヤホン本体2つの拡大。ステム部分に菱形の細かい模様があり、マイク穴とタッチ操作面が見えている。背景は暗色
Cloud Whiteの商品ページ掲載写真。英語の説明ラベルは商品ページ側で画像に入れられたもので、菱形模様のステム、シリコンイヤーピース、タッチ操作面が写っている。

就寝時に使いたいなら

3機種はいずれも日中向けの形状で、カナル型かセミインイヤーのショートステム。横向きで寝ると枕に当たる高さがある。就寝中心の使い方を考えているなら、この3機種の比較そのものが用途違いだ。当店では寝姿勢を前提にした低背形状のモデルを睡眠用イヤホンとして別の分類にまとめてあるので、枕への当たりが判断の中心になる人は、この記事の3機種ではなくそちらの仕様表から読み始めたほうが早い。

3機種の掲載仕様で、書かれていることと書かれていないこと

下の表は、商品ページの仕様表と説明文をそのまま項目に落としたものだ。空欄ではなく「記載なし」と書いてあるところが、この価格帯では判断材料になる。

見る項目 Cloud White($25.99/約4,000円) Noise Cancelling($27.99/約4,300円) Spatial Audio($37.99/約5,900円)
Bluetoothバージョン5.4、高速ペアリング5.4、通信距離15mと記載記載なし
騒音処理ENC+CVC(通話マイク側。耳に届く音は打ち消さないと明記)ENC(通話時)記載なし
コーデック記載なしAAC・SBC記載なし
防水等級IPX5(汗と軽い水しぶき。シャワー・水泳は対象外)「IP7」と記載(標準的なIP表記の形ではない)等級の記載なし(商品ページが明示)
再生時間記載なし単体6〜8時間、ケース込み最大30時間記載なし
ケースの残量表示残量表示の記載なし(青のステータスランプのみ)ケースのLED表示(ケースとイヤホン本体の残量)前面デジタル表示(ケースの%+左右個別。仕様表の項目)
装着形状カナル型(イヤーピースで密閉)カナル型(シリコンイヤーピース)セミインイヤー、ショートステム(密閉しない)
ドライバー複合ポリマー振動板(口径の記載なし)14.2mm複合ダイナミック×2記載なし
マルチポイント記載なし記載なし記載なし
充電端子USB-C(ケース)Type-C記載なし
色Cloud White色展開の記載なしシャンパンゴールド/シルバーホワイト/グロッシーブラック

低遅延モードについては、Cloud Whiteがゲームと動画向けのモードを掲載しているが、遅延の数値は示していない。映像と音のずれを抑える補助として読むのが正しく、ミリ秒の保証として読むものではない。イヤーピースのサイズ展開(S/M/Lなど)は、イヤーピースを使うカナル型の2機種でも掲載仕様に記載がない。装着感を合わせたい人は、購入後に手持ちのイヤーピースで調整する前提で考えたほうがいい。

日本から買うときに確認しておく2点

ひとつ目は技適マークだ。3機種の商品ページには技適マークに関する記載がない。国内でBluetooth機器を使う際に確認される表示なので、気になる場合は購入前に型番で照会するか、販売元に表示の有無を問い合わせてほしい。記載がないことと取得していないことは同じではないが、記事の側で取得済みと書くことはできない。

ふたつ目は海外発送に伴う税金だ。個人輸入では、課税価格の合計が1万円以下であれば関税と消費税がかからない扱いがあるとされ、今回の3機種は1台あたり約4,000〜5,900円なのでそのラインの周辺に入る。ただし対象外になる品目があること、まとめ買いや送料の扱いで合計額が動くことまでは、この記事の側では判断できない。金額が境目に近いときは、注文前に税関の案内と配送業者の説明を直接確認してほしい。価格そのものも、3〜4月の新生活シーズンや11月の大型セール時期には動きやすい。送料と最終的な支払額は全商品一覧から各商品ページに入って確認できる。

購入前につまずきやすい3点

「ノイズキャンセリング」と名前にあれば、電車の音は消えますか

消えない。3機種の掲載仕様が述べているのはENC、つまり通話中に相手側へ届く自分の声を整えるマイク側の処理だ。Cloud Whiteの商品ページは、静かに感じるのはイヤーピースの物理的な密閉によるもので電子的な処理ではない、と明記している。耳に届く騒音を打ち消すANCの記載は、3機種のいずれにもない。

iPhoneで使う場合、どの欄を見ればいいですか

コーデックの欄を見る。AACとSBCが明記されているのはNoise Cancellingで、残り2機種は掲載仕様にコーデックの記載がない。ペアリングは本体のBluetooth設定から行う形で、Cloud WhiteとSpatial Audioの商品ページは専用アプリが不要であることを明記している。おすすめイヤホンを名前で挙げる前に、この一欄が埋まっているかを見るほうが早い。

セミインイヤーとカナル型、どちらを選ぶべきですか

静かな部屋で長時間つけるならセミインイヤー、外の音を減らしたいならカナル型が向く。Spatial Audioの商品ページは、耳の入口に置く形状のため保持力と遮音が緩くなるというトレードオフを自分で書いている。逆にカナル型は密閉する分だけ外音は減るが、耳が痛くなる人もいるので、長時間の連続使用は避けて様子を見たほうがいい。

結局どれを選ぶか

  • 汗をかく場面が使い方に入るなら、防水等級が標準的な書式で明記されているCloud White。
  • 通話と電池の数字が一番揃っているのはNoise Cancelling。ただし「IP7」の表記は等級として当てにしない。
  • 密閉されるのが苦手、または残量を数字で見たいならSpatial Audio。防水等級の記載がない点は割り切りが要る。

いずれも掲載仕様から読める範囲の判断で、当店の実測に基づくものではない。同じ条件をもっと多くの機種で並べて比べたいときは、普段使いワイヤレスイヤホンから各商品ページの仕様表を同じ順番で読んでいくと、空欄の位置の違いが見えてくる。

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